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京都市五条に新施設「青柿」グランドオープン。

一軒町家 【さと居 五条大宮 青柿】 オープンにあたり

この春、【青柿(せいし)】をオープンさせていただく運びとなりました。
【青柿】は、その庭にある大事に守られてきた柿の木から名づけました。柿は、季節の果物、干し柿などの食用が一般的ですが、熟す前の(青柿)は柿渋の材料として柿渋染めや友禅型紙など、また薬や防腐剤、塗料などにも用いられ古くから人々の生活とともにありました。

また季節が過ぎても取らずにおく柿は、「木守柿 (きもりがき)」と呼ばれ、来年は豊作であるようにとの願いとともに、えさの少ない時期の鳥たちのために残したそうです。
歴史に培われた生活は、身近な自然と共存し、町家のなかに綿々と受け継がれてきました。その町家を、現代の技術・設備と融合させ再生し、私たちの答えの一つとして【さと居 青柿】は誕生しました。

【青柿】は、町家特有な入り口もわかりにくい場所にあります。あえて私たちはこの場所を選び、母屋、離れの二棟を、ベットルームとリビングに分けご提供させていただくこととしました。少々ご不便をおかけすることもあるかもしれませんが、利便性を求め、ただ宿泊するだけの宿ではなく、屋外の空気とそこに流れる時代の息吹を感じていただきたかったからです。

私たちにとっての【青柿】は、年々減っていく京町家の「木守柿」のように、お客様とともに残し、また育てていきたいと願っています。お客様のご利用を心よりお待ちしております。

壬生七条 【香雪】 オープンにあたり

【香雪】は、梅の別称といわれ、雪の残る早春にどの花よりも先んじて香りを放つ白梅の景色を表したもので、このたびのオープンにあたり名づけなせていただきました。
梅の呼び名は多く、(鉄樹)は文化を綿々と受け継いできた固い意思を、(百花魁)は進取の気性、(好文木)は、勉強の熱心さなどを表現し、まさに梅は、平安遷都以来1,200年あまりの京都の歴史に寄り添う花として、そこに住む人々の感性を今に伝えています。

【香雪】のある、壬生七条から徒歩圏内の、島原界隈はいにしえの栄華を今にとどめ、京都人の台所でもある朱雀市場は活気に満ち溢れ、梅小路公園の3万5千坪の敷地には京都鉄道博物館、京都水族館などもありとても1日だけでは回りきれない広さです。そして情報誌にも載っていない精肉店のあげたてコロッケ、朱雀市場の早朝の食堂など、自分の舌でのグルメさがしも旅の醍醐味に加えてみてはいかがでしょうか。

京に住む人々の営みを見守ってきた町家は、歴史に培われた建築技法と現代の技術でリノベーションし【香雪】に生まれ変わりました。季節の移り変わりを肌で感じながら京都の冒険を満喫していただければ幸いです。

鉄仙 オープンのご挨拶

明治時代、ときの職人が編み出した技術を駆使し作り上げた京町家。

一世紀以上の時をへても、のれんをくぐり一歩足を踏み入れると、その息遣いが聞こえてくるような古民家。綿々と引き継がれた町家独自の技法をもって再生し、併せて現代の便利さを追求しました。

京都平安京の中心地であった朱雀大路。京都の古来からの歴史がつまった地域であるにもかかわらず京都に住む方々の日々の生活を垣間見ることのできる大宮五条エリア。旅慣れたお客様こそ、京に住むという感覚を、滞在される時間だけであってもその雰囲気は十分に感じていただけると思います。

私たちは、一度のご来訪だけではなく季節ごとの京都を味わっていただくことこそこの宿を提供したい本当の理由です。畳屋さんのイグサのにおい、小さなお祭り、にぎわいのあるパン屋さん、客が途切れない京お好み焼きやさん、軒先ごとに大切に育てられた鉢植えの風景など

【鉄仙】の花言葉は、「高潔」。京の都に住む方々の気高さと、鉄のように強いといわれるそのつるから、町家を大切にしてきた気持ちに感銘を受け名づけました。茶花であり高貴な藍色の花の見ごろは4月~7月くらいですが、この時期に【鉄仙】をオープンさせていただくことを光栄に思います。そしてお客様に京都のほんものの息吹を感じていただくことができれば本望です。

この鉄仙の書は、心を込めて書かせていただきました。

スタッフ一同心よりお待ちしております。今後ともよろしくお願い申し上げます。

京都の景観を守りたい

京都の町並みを描いた代表的な作品として、東山魁夷作「年暮る」があります。そもそも、東山魁夷が「年暮る」を描いたきっかけは、川端康成の進言でありました。「京都は、今描いていただかないと、なくなります。京都のあるうちに、描いておいてください」。

今、川端康成の言った言葉が現実になりつつあります。京都の景観を形成する重要なピースである「京町屋」が消滅しつつあるのです。

そのような中、私たちは京町屋の保存を行なうため、長年人が住んでいない京町屋を借り受け、ホテルへと改装することとしました。改装する際には、日本の観光施設に求める厳しい基準、特に防火面および耐震面については、十分クリアできるように細心の注意を払って工事しました。

大宮、そして鉄仙

私たちは、京都の大宮地区に注目しました。大宮地区は、京都駅、四条烏丸そして御池といった京都市中心部から非常に近いにもかかわらず、商業開発がされておらず、数多くの京町屋が存在しておりました。ここの町家を借り受けてホテルへ改装することにしました。

大宮地区は、京都の友禅職人が多く住んでいる地域でありました。その名残が現在も残っており、多くの町家に友禅を乾かす物干しが設置されております。

そのような大宮地区を拠点とする私たちは、京都友禅の代表的な色である「藍」をイメージカラーにし、一号店を藍色の花を咲かせる「鉄仙」の花から名前をいただくことにしました。